花粉症の様々な治療法

目次

その1 症状が始まる前に(初期療法)

初期療法

花粉飛散開始とともに、または症状が少しでもあらわれた時点で薬物療法(内服・点鼻薬)を開始する治療法で、症状の重症化を抑えられます。
2022年より改訂された鼻アレルギー診療ガイドラインに従うと、飛散開始予測日からの服用が理想的です。
ただし、症状の重い方は飛散開始の1〜2週間前を推奨
しています。

その2 花粉飛散期(導入療法)

初期療法を受けずに症状がひどくなってしまった場合や、花粉の飛散の本格化により初期療法で使っていたお薬だけでは抑えることができなくなる場合があります。そのため、症状が強くなってから「導入療法」を行い、薬の追加や変更を行います。
当院では100種類以上の投薬の組み合わせの中から、花粉の飛散状況だけでなく、患者さん個々の症状やライフスタイル、ご希望を勘案して最も最適なお薬の組み合わせを選び出す取り組みを行っています。

その3 レーザー治療 

レーザー治療とはアレルギー体質を改善する治療ではなく、あくまでアレルギー反応の場を抑える治療です。従って、有効期間が2年になります。
鼻の粘膜にレーザーを直接照射してレーザーの熱で粘膜組織を変質させ、鼻のアレルギーを起こす箇所を減らし、また、鼻粘膜のアレルギー反応を鈍くしようという治療です。

1回あたりのレーザー治療は、クリニックに入ってから出るまで約1時間程度の外来治療です。
花粉症の場合には、花粉症のシーズン前に治療を終了しておくのが理想ですので、レーザー治療はスギ花粉症飛散時期である2月〜4月は行っておりません。
アレルギー症状のない時期での手術を行っております。予めご了承くださいませ。
詳しくはレーザー治療をご覧ください。

レーザー治療の機器

その4 舌下免疫療法(スギ・ダニ)

患者さんの負担を減らし、副作用を減らすよう改良を加えられた “抗原特異的免疫療法”が舌下免疫療法です。
舌下免疫療法は、毎日花粉症エキスを口に含んでいただく治療法で、少なくとも3〜5年かけてゆっくり体質の改善を図ります。
低濃度、少量から投与し、高濃度に移行していきます。2週目以降は一定濃度、一定量を含んでいただく治療を行います。 

詳しくは、スギ舌下免疫療法ダニ(ハウスダスト)舌下免疫療法をご覧ください。

その5 ゾレア皮下注射

これまでのスギ花粉症治療で症状が治らない重症花粉症患者さんが対象の治療です。内服や点鼻薬で治療を行っていたが辛い症状(くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目や皮膚のかゆみ)が続いている方、また抗ヒスタミン薬が効かない方などに最適な治療です。
ゾレア皮下注射をすることで、アレルギーの抗体(IgE)をブロックし、アレルギー反応を元から抑えます。
ゾレア皮下注射は約10年前から喘息の治療で使用されておりましたが、季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)にも保険適用されることになりました。

ゾレア皮下注射は、 下記クリニックにて実施しています。
open_in_new 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック
open_in_new JR芦屋駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック

治療を受けるために幾つかの条件を満たす必要がありますので、ゾレア皮下注射の条件・費用について詳しく知りたい、また接種希望の方はクリニックまで直接ご連絡ください。
詳しくは、医療法人梅華会グループ公式YouTubeチャンネルで公開しております。是非ご視聴ください!

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